新しい研修ツールを検討するとき、最初に感じるのはたいてい「まず中身を見てみたいだけなのに」という小さな苛立ちだ。資料請求フォームに部署名や電話番号を入力し、営業から連絡が来るのを待って、ようやく画面を見せてもらえる。決めるかどうかもわからない段階で、そこまでの手間をかけたくない、というのが正直なところではないだろうか。

on-board typingは、社内用語や業務フローをタイピングゲームにして新入社員に覚えてもらうための研修SaaSだ。作る側として、この「中身を見るまでの距離」をできるだけ縮めたいとずっと考えていた。

登録前に、まず打ってみる

サイトを開くと、会社のメールアドレスを入力する前に「デモを試す」というボタンがある。ここを押すと、汎用的なビジネス単語を使ったタイピングゲームがそのまま始まる。アカウント登録もクレジットカードの入力も必要ない。難易度も易しい・普通・難しいの3段階から選べるので、実際に新入社員がどのくらいの負荷でプレイすることになるのか、担当者自身の手で確かめられる。

最初はデモを作らず、いきなり本登録だけの導線にしようとしていた。でも、契約を決める前に「これで本当にうちの新人が続けられそうか」を確かめたい人の方が多いはずだと考え直し、登録より前に触れる場所を独立して用意することにした。

本登録も、名刺交換なしで5分

実際に導入する場合も、必要なのは会社のメールアドレスとパスワードだけだ。同じ会社ドメインで登録した人は自動的に同じチームに入るので、情報システム部門を通した招待設定のようなやりとりは発生しない。登録した直後から、あらかじめ用意されたサンプル単語でゲームがすぐ遊べる状態になっているので、単語を1つも自分で用意していなくても最初の手応えを確認できる。

同一チームは5名まで無料で使えるので、まずは研修担当者やチームの数名だけで試してから、本格導入を判断してもらってかまわない。

「決める前に触れる」を、当たり前にしておきたい

比較検討の初期段階で名刺情報を求められることに、慣れてしまっている人は多いと思う。でも、それが本当に必要な手順なのかは、あらためて考え直してもいいはずだ。on-board typingは、会社メールを入力する前にデモで、入力した後はサンプル単語で、決める前の段階からずっと触れる状態にしてある。まずは何も準備せず、開いてみてほしい。