恋愛のこと、仕事のこと、家族のこと。占いに打ち明ける悩みは、誰にも言えないことが多い。だからこそ「このアプリ、本当に安全なの?」という不安は自然な感覚だ。Enariaを使う前に、その疑問に正面から答えたい。

一度の鑑定で何が起きているか

「今、仕事を辞めるべきか悩んでいます」とEnariaに打ち明けたとする。その入力はHTTPS(TLS暗号化)でサーバーに届き、Gemini APIに渡って鑑定結果が生成される。返答が画面に表示された後、その鑑定がどう扱われるかはログイン状態によって異なる。

ログインしていない場合、会話データは次のセッションに引き継がれない。ブラウザを閉じればその鑑定は終わりで、「前回の続き」はない。一方、ログインしているユーザーの鑑定履歴はSupabase DB(およびlocalStorage)に保存され、履歴ページでいつでも振り返ることができる。「話した内容が後でどこかに使われるのでは」という不安ではなく、「自分がいつ何を相談したか」を自分自身で確認できる透明性として設計した。保存は本人のためのものであり、第三者への提供や広告目的には使わない——それが前提だ。

「AIによる推論的見解」と必ず書く理由

Enariaのすべての鑑定結果には「AIによる推論的見解」という一文が入る。これはユーザーへの注意書きではなく、開発側の姿勢そのものだ。AIが出した答えを「事実」として受け取ってほしくない、という意図がある。

特にメンタルヘルスに関わる悩みは、一文が与える影響が大きい。「あなたは◯◯な性格です」とAIが断言することに、私は慎重でいたい。「AIの推論はこう見ている」という文脈を共有することで、ユーザー自身の判断を尊重する余地を残している。

「限界を超えたとき」の設計

Enariaは精神的に非常に追い詰められている状態のユーザーを、占いで引き止めてはいけないと考えている。入力内容の文脈から深刻な状態が読み取れる場合、鑑定結果の中に「一人で抱え込まずに、信頼できる人や専門機関に話してみることも選択肢のひとつです」というメッセージが表示される。

これは義務的な免責ではない。「占いで解決しようとすること自体が、今のあなたに合っていないかもしれない」という、正直なメッセージだ。

不安を抱えたまま使うより、仕組みを知ってから使う方が、きっと対話も深くなる。あなたの悩みを打ち明けていい場所として、Enariaは設計されている。