格好いい必殺技名が150種以上あるゲームを作った。「神速抜刀打法」「次元斬り」「流星撃」——どれも実際にゲームに登録されている技名です。150種以上の必殺技名をどのような思想と気持ちで設計したのかをご紹介します。
「名前だけで盛り上がる」体験を作りたかった
ゲームを作る中で、私がずっと大切にしていた考えがあります。「たった1回のタップでも、その瞬間をドラマチックにしたい」ということです。バッティングゲームは本質的にシンプルです。ボールが来て、タイミングよくタップする——それだけです。でも、そのタップに「神速抜刀打法」という名前がついた瞬間、プレイヤーの中で何かが変わります。「今、自分はめちゃくちゃかっこいいことをした」という感覚が、たった数文字の技名から生まれる。それが必殺技命名システムを作った理由です。
9カテゴリー×150種超の技名
必殺技名は以下の9つのカテゴリーに分類されています。
・打法(〜打法):神速抜刀打法、無想転生打法、乾坤一擲打法、全集中・常中の打法、因果律操作打法など
・打ち(〜打ち):秘剣・燕返し打ち、昇龍拳打ち、惑星破壊打ち、代打の神様打ち、銀河貫通打ちなど
・斬り(〜斬り):次元斬り、空間断裂斬り、飛天御剣斬り、アルテマ斬り、ギャラクシー斬りなど
・撃(〜撃):流星撃、雷神撃、会心の一撃、渾身の一撃、最後の一撃など
・閃(〜閃):紫電一閃、刹那一閃、黄金一閃、虚空一閃など
・破(〜破):邪王炎殺破、魔貫光殺破、リミット・ブレイク破、ギガ・ドリル破など
・弾(〜弾):霊丸、元気弾、レールガン弾、バスター弾など
・舞(〜舞):千本桜の舞、胡蝶の舞、死の舞踏、百花繚乱など
そして9つ目のカテゴリーが「ネタ系」です。
「ネタ系」必殺技が存在する理由
「定時退社打法」「布団の中から出たくない撃」「詫び石乱舞」「給料アップ打法」「宿題終わった打法」——こういったネタ技名を入れたのは、ゲームを「重すぎない」ものにしたかったからです。必殺技の名前が常に「神速抜刀」「次元斬り」ばかりだと、どこかで緊張感が続かなくなります。でも「明日から本気出す打ち」が出た瞬間、プレイヤーは思わず笑ってしまう。その笑いが、次のプレイへの余白を生みます。ネタ技には会社員生活・ゲーマー文化・現代のあるあるを中心に入れました。「これ、俺のことじゃん」という技名が一つでもあれば、それだけでゲームへの愛着が増すと信じています。
ランダム表示がもたらす「推し技」文化
どの技名が出るかは完全にランダムです。「次は何が来るんだろう」という期待感が、打席ごとに新鮮に生まれます。150種以上あるということは、よほど遊び続けない限りすべての技名を見ることはできません。「スターバースト斬りが出たことある?」「今日3回『布団の中から出たくない撃』が来た」——そんな会話が生まれることを想像しながら設計しました。あなたもぜひ、自分だけの「推し必殺技」を見つけてみてください。